テレワークの環境構築 VPN接続定義と手順

テレワークの環境構築に必要なVPN接続について詳しく紹介

テレワークの環境構築を検討中の方向けに、VPN接続をするための手順について詳しく解説しています。働き方改革の重要性が叫ばれている昨今、テレワークの環境構築が急がれています。本記事で紹介するVPN接続をするための手順を、ぜひ参考にしてください。

【テレワーク中の環境構築】VPN接続とは?

VPN connection

VPNとはVirtual Private Networkを略したもので、日本語では仮想専用線といいます。インターネット上での安全性を確保した上で、接続できるネットワークを構築して通信するための技術です。

これまで安全性を確保した上でネットワーク上のやり取りをするには、Webをベースとした暗号化接続方式など、物理的に専用線を構築する必要があります。

加えて、暗号化接続に用いられるSSL通信では通信の品質を改善したり内容の改ざんリスクが生じたり、何よりも設備を整えて維持し続けるために多くのコストが発生します。

VPNを用いた通信なら、SSL通信の欠点であった部分の多くを解消できます。高品質な通信を確保した上で、改ざんや傍受といったリスクを避けられるため、多くのシーンでVPN接続が利用されています。

現在、日本の中小企業のおよそ半数以上がテレワークを導入しているとされています。場所や時間に関係なく働けるのはテレワークの大きなメリットです。一方で、社内の大切な情報を外部に持ち出すことで深刻なリスクがともなってしまいます。

そのままデータを持ち出したりSSL通信を使用したりするリスクは、VPNによって解消できます。そのため、テレワークを採用している多くの企業ではVPNを利用した通信が選ばれています。

VPNには、3つの接続方式があります。

1.インターネット方式

インターネット上にコストを抑えてVPN環境を整えられるのが、インターネット方式です。コストは抑えられますが、通信の品質や速度は使用しているインターネット回線に依存してしまいます。

2.IP-VPN

専用の回線を設けてVPN通信を整えるのがIP-VPNです。普通のユーザーが容易に接続することができない閉ざされたネットワークを構築できます。加えて、インターネット方式よりも通信の品質や速度を安定させられます。

3.SD-WAN

通信事業者のイーサネット網を活用したサービスがSD-WANです。IP-VPNよりも通信を整えるためにさらにコストがかかってしまいますが、通信の品質や速度をより高められます。

【テレワーク中の環境構築】VPN接続の手順

vpn connection procedure

VPNでの接続を構築するために、必要な手順について細かく見ていきましょう。

1.VPNの接続を設定

パソコンなど、端末からネットワーク設定を行いましょう。ネットワークの設定は各端末のOSによって異なります。

<例:Windows10>

1)スタートから設定、ネットワーク、インターネットと進みます。

2)使用するVPNを選んで接続先に追加してください。

3)VPNの接続に必要なユーザー名、パスワードといった情報を入力します。

4)アダプターのオプションを変更します。

5)ネットワークの接続に関する項目から、VPN設定が追加されていることを確認してください。

6)セキュリティの設定画面に移り、暗号化が必要な設定になっていることを確認したら完了です。

2.レジストリを設定する

端末側のネットワーク設定だけでうまくVPN接続できないのであれば、レジストリの設定を行う必要があります。

<例:Windowsの場合>

1)レジストリエディターを実行してください。

2)「Policy Agent」まで進みます。

3)編集から新規、DWORD値を選び、名称を「Assume UDPEncapsulation Context On Send Rule」と変更して、値を「2」とします。

4)再度、1)の方法でVPN接続ができるか確認してください。

テレワークの環境構築は株式会社グラナートアレンジメントにお任せ!

テレワークに速やかに対応するためには、VPN接続を利用した環境構築も適切な方法の一つです。通信の品質や速度の高さ、安定さを確保した上でテレワーク環境を整えられます。ネットワーク設定の方法はOSごとに細かく異なりますが、根本的な部分は今回ご紹介した方法で行えます。

リモートワークのためにテレワークの環境構築を検討している方は、ぜひ株式会社グラナートアレンジメントにご相談ください。